①ヘリコプターの特徴
ヘリコプターは大変便利な乗り物です。
特に中短距離ではほかの航空機および地上移動手段には到底及ばないほどのパフォーマンスを発揮することができます。
滑走路を使わずに離着陸ができ、空中で静止(ホバリングと言います)することができるのは航空機の中でもヘリコプターだけです。
この機動性を生かすことによって狭いスペースでの離着陸や空中で静止することができるので、ヘリコプターは公益性の高い人命救助や報道取材、僻地への物資輸送など様々な場所で活躍することができます。
これだけでなく、日本の四季折々の観光名所を空からご案内したり、車や船では行けない場所へもヘリコプターは行くことができます。
このように防災や救難救助、また観光にも利用ができるのはヘリコプターの大きな特徴です。
この、自由性の高い航空機『ヘリコプター』を扱い多くの人に感動を届けることや、近年多く訪れる自然災害発生後の災害支援など、感動と安心を作ることができるヘリコプターの操縦士を目指しませんか?
②ヘリコプター操縦免許の種類
・ヘリコプターの免許は大きく2種類
「自家用操縦士ライセンス」と「事業用操縦士ライセンス」の2つです。
車に例えると第一種免許(普通免許)と第二種免許のようなものです。
流れとしては、自家用操縦士に必要な知識、操縦訓練をして自家用ライセンスを取得してから、さらに事業用操縦士に必要な知識、操縦訓練をさらに積み、事業用のライセンスを取得します。
自家用操縦士から事業用操縦士へのライセンス取得までに2年間必要などの期間はありませんが、必要知識は多く、さらに繊細な技術も求められます。
しかし、自家用操縦士だからと言って『知りません』『出来ません』『どうしましょう?』では機長として空に出ることは出来ません。。
パイロットには安全に離陸して、着陸するという最低の『義務』があります。
このことをしっかりと考えながら日々の訓練に取り組んで頂きます。
・操縦する機体の種類の限定
自家用、事業用共に共通しているものですが、ここでも大きくは2種類あります。
『ピストンエンジン機(レシプロとも言います)』と『タービンエンジン機』になります。
例えが車ばかりになりますが、航空機のピストンエンジン機がガソリン車、タービンエンジン機がディーゼル車といった違いです。
何が違うのか?と言いますとガソリンとディーゼルでは燃料を燃焼させる方法が違うのですが、そうなるとエンジンの構造も大きく変わってきます。
大きな違いは点火プラグがあるかないかですね。
車ではガソリン車でもディーゼル車でも一つの免許証で乗れますが、航空機においては付いている計器やエンジンスタート方法など勝手が全然違うので免許は別のものになっています。
さらに本来エンジンは1つだけですが、エンジンが2機付いている機体もあり、その機体は『双発機』又は『多発機』と呼ばれております。
あとは陸上機か水上機かの違いもあります。
以上詳細をまとめると以下のようになります。
◉陸上機 着陸装置が車輪タイプかスキッドタイプになっていて陸上に着陸します。
・陸上単発ピストン
・陸上単発タービン
・陸上多発ピストン
・陸上多発タービン
◉水上機 着陸装置がフロートタイプになっていますので陸上及び川、湖、海に着陸着水できる構造です。
・水上単発ピストン
・水上単発タービン
自家用ライセンス取得まで訓練に使用するのは『陸上単発ピストン』のベストセラー機、ロビンソンR44で訓練を行います。
最大4名搭乗することができ、非常にコストパフォーマンスに優れた機体で、世界でも最も普及し、かつ多用途で使われている航空機です。
③どうやったら取得できるの?
回転翼航空機の自家用操縦士ライセンスを取得するには下記の飛行時間に関する要件を満たしていなければいけません。
※下記は日本の基準に基づいた最低限必要な飛行時間になりますので、あくまでも取得までの最速のフライトスケジュールだとお考えください。
総飛行時間 40時間以上
単独(ソロ)飛行 10時間以上
野外飛行 5時間以上(※1)
同乗教育飛行 20時間以上(※2)
オートローテーション着陸 最低1回
* ※1 180km以上の距離、途中2回以上の着陸、単独操縦のものを最低1回
* ※2 夜間の離着陸、野外飛行を含む
T.I.P.では最短でのライセンス取得を目指します。
④その他機長として飛行する際に必要な免許や検査など
◉第2種航空身体検査を指定医療施設にて受診。
これはパイロット用の特殊な検査になります。
主にはパイロットに1番必要なスキル『目』の検査が多いですが、血液検査、尿検査又聴力や動体視力、遠近感覚など細かい検査を行います。
自家用操縦士は視力が各眼裸眼または矯正で0.7以上が必要。など細かい規定をクリアする必要があります
◉航空特殊無線技士以上のライセンスが必須
航空機との連絡は基本、航空無線機を使います。
その為、この免許がないと航空管制や他の無線局とも通信がでません。
一人で空に出る前に取得する必要があります。
試験は2月、6月、10月の年3回行われています。
◉航空従事者学科試験の合格が実地試験までに必要
航空従事者学科試験とはパイロット用の学科試験のことです。
教科は5科目(工学・気象・通信・法規・航法)あり、全科目合格していないと有効ではありません。
合格科目は引き継ぐことができますので、1年の間に全科目合格すれば、最後の合格から2年間技能証明は有効です。
この試験は3月、7月、11月の年3回行われています
自家用ライセンス取得実地試験を受けるまでには、上記の条件をクリアしておく必要があります
⑤T.I.P.でまずは操縦体験
まずは操縦を体験してみよう!
ヘリコプターの操縦練習は車の教習所みたいにすぐにハンドルを触ることができません。
練習でも操縦桿を触るには『航空機操縦練習許可証』というライセンスが必要になります。
これを取得してからの入会になりますので、興味のある方はまずメール・電話又はLINEにて詳細をご確認ください。
info@aviation.co.jp
TEL:075−631−5611
【パック内容】
TIP体験入会の流れ
・航空身体検査を申し込み
初回の航空身体検査は2種類、脳波と航空身体検査を受ける必要があります。
航空身体検査はどこの病院でも行っているわけではないので事前に調べておく必要があります。
費用は両方で約35,000円程度です。
(航空身体検査は混んでいることが多いので、早めにお申し込みをする事をお勧めします)
・身体検査を無事に通過したら管轄の空港事務所へ『操縦練習許可書』の申請
申請書の受理から10日間程で手元に『操縦練習許可書』が届きます。
その間に体験フライトの申し込みをしておきましょう。
・手元に練習許可書が来たら
レッツフライト!
・ヘリコプターとは?空のお勉強(約30分)
・ヘリコプター操縦体験(約30分)
【料金】
¥66,000(税込)
・操縦教官が同乗しますのでご安心を
なお、この実機でのフライトからあなたにパイロットとしての飛行時間がつきます。
操縦士としての大事なフライトなので、集中して頑張ってください!
フライトログブック(プレゼント!)
⑥TIP
TAKUMI
INSTITUTO OF
pilot
京都に新しく誕生したTIPの特徴
・ フライトスクールとしての無駄のないカリキュラム
T.I.P.の座学(学科の勉強)は基本的にセルフプラクティス(自身での学び)で進行していきます。
なぜこのような勉強方法を取っているかを説明いたします。
日本の多くのフライトスクールでは、既に知っていることや訓練の流れで理解していくことにも授業時間を設けて教えています。
これは極めて時間のムダです。
大学生に小学校1年生で使う漢字を教えているのと同じようなものです。
このような無駄を省く事で、余計な知識を入れず、必要なことだけを頭に入れる事ができます。
一番効率的な勉強方法は自身で学んだ上でわからない事を教官に教えてもらうことです。
自身に足りない必要なことだけを教官から学び、自分の知識及び技術にしていく。
効率的な勉強を行うことで効率的な考え方も身につきます。
例えば、万が一上空でヘリコプターが不具合を起こしてしまった時は、全てにおいて機長が対処する他ありません。
その時に当該機長は瞬時にいくつもの判断をしなければなりません。機体に起きた不具合は軽度なものなのかそれとも重度のものなのか。
飛行継続可能か否か、自分は今どこを飛行していてどこに不時着場があるのか、お客様がいる場合などは不安にさせてはいけないが説明をしない訳にもいきません。
エンジン関係の不具合であれば2秒もあればローターの回転は失速し、回復不可能なほど回転数が落ちてしまいます。
上に書いた通り、空に出てからは全ての判断と責任は『機長』に委ねられます。
これにはプロもアマチュアも関係ありません。
空に出る以上、自家用操縦士であろうとプロでないといけません。
パイロットは常にセルフプラクティス(自身での学び)を欠かさず、向上し続ける気持ちと行動が必要です。
・ 遠方の方や短期間でまとめて訓練したいという方には、格安で寮もご用意。
・事業用ライセンス取得まですべて国内訓練なので安心。
全ての訓練を日本国内で完結するので、お仕事や学校を長期で休む必要がありません。
いつからでも自分のタイミングで訓練が開始できます。
・ 航空事業認可を持つヘリコプターの運航会社が行っています。 各地遊覧飛行、スカイダイビング、航空撮影、人員輸送、自家用機の運航やテストフライトなど、航空会社の実際の運航を間近に学ぶことができます。
操縦免許の取得方法
ヘリコプターの操縦士免許取得訓練は今までは海外が主流でした、それは安い費用で短期間に、ほとんど誰でも取得できるというメリットがあったからです。
そして海外ライセンスも日本に帰国後、国内の自家用操縦士の資格に簡単に切り替えることができました。
しかし、操縦の資格を取得する事と実際にヘリコプターを操縦する事とは全く別のものです、勉強もしないで 60時間程度の操縦練習をしただけで一人前に飛べるほどヘリコプターの操縦は簡単ではありません。
もしライセンスを取得してご自身で自由に日本の空を飛行したいのであれば、弊社は国内での訓練・国内受験をお薦めいたします。
日本の空に慣れることが何よりもいちばんの近道です。